オンナモは、パーリ語で唱えられていたバラモン教やヒンドゥー教の呪文がタイに伝わり、タイの文化の中でタイ語と混ざってできあがったマントラ(真言)の一種です。
昔からインドには膨大な数のマントラがあり、そのマントラにより、それぞれに応じた超自然的な波動が起こり、それらの守護、祝福、ご加護により、神秘的な力が授かると信じられていました。
タイマッサージを相手に施す前に、このオンナモを唱えることは、よいマッサージを行うための準備の一つと考えられています。心構えとしては、タイマッサージの創始者であるシワカ・コマラパ師に気持ちを向け、施術に際し師のエネルギーが自分の体を通り、そのエネルギーと共に、施術を受ける者に対して良い治療ができるようにお祈ります。
ここではチェンマイのシワカ・コマラパ財団、ブンタトゥック北方伝統病院タイマッサージスクールで、授業の始めと終わりに先生方が10分ほど唱えるマントラの一部とその意味を紹介します。

ナモタサ パカワト アラハト サマーサプタサ(3回)

オンナモ シワゴ シラサ アハン ガルニコ サパサタナン オサタ

ティパマンタン パパソ スリヤジャンタン コマラパト パガセシ ワンタミ

バンティト スメタソ アロカ スマナホミ(3回)

ピヨテワ マヌサナン ピヨポマ ナムタモ ピヨナカ スパンナナン

ピニスリヨン ナマミハン ナモプタヤ ナーボン ナーヴィエン

ナサティ ナサティエン エーヒママ ナーヴィエン ナーウエイ

ナーパイ タンヴィエン ナーヴィエン マハク エーヒママ

ピヤンママ ナモプタヤ(1回)

ナワ ナワ ロカ パヤティ ウィナサティ(3回)

マハラパ ピヤンママ(3回)

サアツノ パンテ(1回)

私たちは、タイマッサージの創始者シワカ・コマラパ師の魂を招きます

師は生きとし生ける者に思いやりを与え、神からの啓示と癒しの医学を教えました

どうか、私たちに大自然の知識をもたらしてください

この祈りは、真の宇宙の医学を私たちに示してくれるでしょう

この祈りを捧げることで、私たちはあなたの救いに感謝をいたします

そして、私たちの体を通して、健全さと健康がもたらされることを祈ります

私たちがこの世界にいる間、癒しの神は天におられました

天の世界がこの世界に映し出され、癒しの医学が世界に広まりますように

私たちが触れる人が幸せになり、病気が彼から去りますように

(以上BAB出版「タイマッサージ」、「タイマッサージバイブル」より抜粋)