ヌントーン(ソルトポット温熱療法)について

タイ北部、ラーンナーには、トークセンをはじめ、ヤムカーン、ユーファイ、チェットヘークなど様々な治療方があります。ユーファイは、火と共にいる(ユウがいる、ファイが火という意味)という意味で、出産後の子宮の回復を早めるために、ハーバルサウナや、食事療法、ハーバルボールなどを併用して、体質の改善を進めますが、その中でも手軽にできて、尚かつ効能が高い治療法が「ヌントーン」です。ヌンとは蒸す、トーンとはお腹の意味で、ラーンナーを代表する治療法です。
ヌントーンでは、素焼きのクレイポットで粗塩を200度近くに熱し、そのポットを使い、筋肉を優しく押して、全身をほぐすテクニックで、体の芯まで温め、毒素を排出させ、脂肪をも燃焼させる効果があります。

効果

  1. 体を温め、血行を良くする。特にお腹を温めるため冷え性、生理痛、腰痛、胃腸障害、肝臓疾患などに効果がある。
  2. 壷で押すことで、筋肉をほぐし和らげる。(腰痛、肩こり、筋肉痛、神経痛が和らぐ)
  3. 薬草の力で、炎症を抑え、痛み腫れを和らげる。
  4. 塩の力で、体を浄化する。
  5. 古くなった脂肪(セルライト)を減少させる。
  6. 体をほぐす順番により、精神をリラックスさせ、気持ちを静める。

準備

  1. ポットに粗塩を入れ、弱火で約20分熱する。
  2. 綿の布を広げ、その上に薄い不燃繊維で出来た布を敷く。
    不燃繊維の上に、スプレーで薬草エキスを吹きかける。その上に厚い不燃繊維を敷く。
  3. 熱したポットを厚い不燃繊維の上に置く。
  4. 不燃繊維で、ポットを包み、それを綿の布で包んで結ぶ。
  5. 別の綿の布の上に薄い不燃繊維を敷き、④で包んだポットを包む。
  6. 最後にそのポットを火炎防止タオルで包む。

施術を受けた感想:
今までに無い新感覚のマッサージで、患部全体が暖かな大きな手でほぐされていく感覚があり、とても気持ちが良く、優しさを感じました。さらに、施術の前半からどんどん身体が暖かくなり、暖かい木漏れ日の中で昼寝をしているような感覚でした。また、施術の一定のリズムが、心と身体の両面に心地よく、とても癒されました。施術の後半は記憶がなくなり、微睡みの中に落ちてしまいました。心身ともに癒されながら、痛みや凝りを治したい!といった方に、是非体験して頂きたいと思いました。(女性45歳、会社役員)


(日本タイマッサージ協会ヌントーンテキストより抜粋)