【タイマッサージアワード2025】開催レポート

2025年8月26日(火)、東京都品川区「スクエア荏原」にて、第3回タイマッサージアワードが盛大に開催されました。今年のテーマは 「ONE TEAM」。新たに刷新された実行委員会のもと、江口洋一郎委員長(ワイガーデン代表)を中心に、参加者・審査員・スタッフが一体となり、大会の準備と運営にあたりました。

大会に向けた準備と工夫

実行委員会では、より充実した大会を目指し、以下の点を重点課題として取り組みました。
・審査員によるフィードバックの質を高めること
・エントリーの利便性を考慮した決済システムの導入
・遠方からの参加者も楽しめる懇親会の企画
・持続可能な大会運営のための役割分担の明確化
・自身の強みと改善点がわかる評価チャートを配布

本大会の特徴は「日々サロンでいろいろな体型・症状のお客様を施術できるセラピストを目指せるような実践的な身近な大会」であることを重視し、単なる順位付けではなく、成長につながる学びを提供する仕組みを取り入れました。審査員は事前に5回の練習会を行い、評価基準の確認や課題の共有を徹底。これにより、出場者へより具体的で役立つフィードバックが届けられる体制を整えました。

また、入賞に届かなかった参加者にも希望者には評価チャートを配布。「リズム・圧の強さ・ストレッチ・手の感触・接客・施術の流れ」を可視化し、自身の強みと改善点を把握できるよう工夫しました。

競技当日の様子

募集人数は昨年同様60名。エントリー開始からわずか8時間で枠が埋まり、業界内での関心の高さを物語りました。大会当日は多くの見学者も来場し、応援や記録撮影をしながら、緊張感ある中にも温かい雰囲気が広がっていました。

競技終了後はワークショップと懇親会が行われ、地域ごとのテーブルに分かれて現場での課題や悩みを共有。和やかな空気の中で名刺交換や情報交換が盛んに行われ、今後の練習会や地域交流につながる出会いの場となりました。

さらに、大槻会長による「カイロプラクティックの最新理論」の講演や、笹川先生と盲ろう者の清水さんによる発表も行われ、参加者に大きな刺激と学びを与えました。

表彰と広がる可能性

今年は様々な分野で活躍される12名が「ベストセラピスト賞」を受賞。タイマッサージの広がりと可能性を感じさせる結果となりました。受賞者から「3回目のエントリーでやっと受賞できた」また「キャンセル待ちをしていて、まさか私が受賞するなんて」という方もおり、表彰式は感動に包まれました。

 

開催後アンケート

出場者からは、

・審査員のフィードバックが具体的で、自分の強みや課題を明確にできた
・複数の審査員から意見をもらえるのが学びにつながった
・大会そのものが大きなモチベーションになった
・懇親会や交流の場で、仲間や他地域のセラピストとつながれた

といった声が多く寄せられました。

また審査員からは、
・事前練習会の成果が本番で活かされ、より適切なフィードバックができた
・出場者の真剣な姿勢に刺激を受け、自身の学びにもつながった
・大会を通じて業界全体のレベルアップを実感できた

という感想が届きました。

今回のアンケートを通じ、参加者・審査員双方にとって、タイマッサージの学びと交流の場として実りある大会になったことが改めて確認されました。

本大会を通じて、セラピスト一人ひとりの成長とつながりが深まり、タイマッサージの新たな可能性が広がったことを実感しました。
今後も「ONE TEAM」の精神を胸に、業界全体の発展に寄与してまいります。

〈今年のベストセラピスト〉(以下、順不同)

・内山冴恵さん
・木村匠さん
・大城あいりさん
・佐藤泰子さん
・西山菜穂子さん
・新谷萌美さん
・東海林理恵さん
・森本亜美さん
・川田辰月さん
・中路悠さん
・稲垣亮紀さん
・久保田有紗さん


執筆 タイマッサージアワード2025実行副委員長
伊庭章浩